トランペットレッスン日記28・・・J・スタンプ5と完全4度音程のトレーニング
今回Fさんのレッスンではスタンプの7ページベーシックウォームアップの5番と完全4度の音程のレッスンをおこないました。
スタンプ5番の注意事項は四つ
[1]最初の音、実音Eから始まりますが五線の中のEを吹くイメージで吹きましょう。確かに低い音ですが、低音という事を意識し過ぎると口を緩めて低音を吹く悪い癖がついてしまいます。
[2]次にブレスの位置ですが、五つ目のオクターブ上がったところでするようにしましょう。オクターブ上がる前にブレスをするとアンブシュアーが崩れてしまい、スタンプの音の感じ方の理論の一つである、真っ直ぐ吹くイメージが損なわれてしまいます。
[3]音が外れるのを恐れず、低い音はハイトーンのように感じ、高い音はロートーンのように感じ息を思い切って吹き込みましょう。
[4]決して、無理をしてハイトーンを吹かず、自分のその日のコンディションにあわせて出来るところまでにしましょう。
上記に留意し継続することにより、音域は少しづつ広がり、またロートーンからハイトーンに上がるのが楽になる効果が得られるでしょう。
次は完全四度のエクササイズです。
このエクササイズは部分的にオクターブも含みますが、根音実音B♭から始まり最後には最初の実音B♭に戻ってきます。
これをマスターすることにより、完全4度の正しい音程の習得が可能となり更に演奏が楽になるでしょう。
注意点は三つ
[1]先ず最初の音B♭をしっかりと合わせましょう。初めがズレているとすべてズレた音程になってしまいます。
[2]次に実音のB♭からEsを吹きますが正確に吹きましょう。
[3]そして音程がピッタリとあったら先に進みましょう。ズレてしまったら、一番始めに戻ってやり直します。
※エクササイズは一回ピアノを弾いて、完全4度の音程を自分の耳で確認しながら進めるのが理想ですが、自分の耳で完全4度を聞き分けられない場合はチューナーを目安に練習しても良いでしょう。でも必ず自分の耳で完全4度がわかるようにトレーニングしてください。
ステージの上にはチューナーはありません、自分の耳が頼りです。
単純なようで非常に難しい練習なので、習得するまでには人によっては数年かかるかもしれません。しかし、忍耐強く取り組んでみてください。
因みにFさんは、最初チューナーで合わせていきましたが、ご自身の耳で少しづつコントロール出来るようになってきました。そして、次回のレッスンからは発表会に向けてハイドンのトランペット協奏曲に挑戦していきます。
今後は基礎を交えつつハイドンのレッスンを進めていきたいと思います。
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