トランペットレッスン日記30・・・豊かな音量と響きを求めてマウスピースを大きくする
今回Oさんのレッスンでは、トンプソンのバズィングBOOKの後、充分な休憩をとりダブルスラーのエクササイズを行いました。
始めてみると、練習の効果もあり前回に比べ鳴りムラはあるものの、チューナーを使うとピッチは合うようになってきました。
しかし、私と一緒に実音Fを吹くと響きが出来上がっていないので全く合いません。
それまで、OさんはハイトーンこだわりBACHの10 1/2Cを使っていましたが、私のBACHの1Cで吹くことを提案してみました。
Oさんの音は聞き違える程、響きわたりました・・・当然、大きなマウスピースを使えば、音量も響きも豊かになります。
大きなマウスピースを使うことに異議を唱える方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、私はマウスピースは道具の一つですから、求めているサウンドを、調子を崩さず表現できるならば大きめのマウスピースを使うことに賛成です。
余談ですが、私が学生の頃、桐朋学園にブレーメン音大のオットー・ザウター教授がマスタークラスを開きに来たときは、学生全員がBACHの1Cか1Xに有無を言わさず変えさせられました。
お話を戻しますが結局、Oさんは30分1Cのマウスピースで丁寧に響きを作り、納得したうえで、学生の頃使用していた1 1/2Cにもどすことに決意されました。
恐らく1 1/2Cでハイトーンが出ないといっても、息と身体の使い方の問題ですから、解決するのに多くの時間はかからないと思います・・・もちろん、必要に応じてスロート、ボアも拡張するといった手段もあります。
Oさんにとって非常に大きな気付きがあったようです、次回のレッスンが楽しみです。
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