涙のレッスン「感動をするため、そこにいる人が笑顔になるために音楽はあるのだ。」

「感動をするため、そこにいる人が笑顔になるために音楽はある。」

教師を長いことしていると、生徒さん、お弟子さん、その数だけ色々な出会いがあり、色々なレッスンを体験します。

個人レッスンは1対1だけど、グループレッスンになると1対10とか、多いときは1対40なんてのもある。

ボクは、ほとんどのレッスンを記憶してるが、特別、涙があふれるレッスンなんてのも、たまにある。。。今日はそんなお話。

 

先日、私のお弟子さんの最長老72歳?71歳?かな。。その方のレッスン。その方は数年前から私のところに習いに来てくれた。

最初は、娘さんが部活の時に使っていたトランペットでスタート。持ち前の向上心と練習でメキメキ上達し、ご自身でBACHのトランペットを購入するまでに腕を上げた。

彼との思い出は多々・・・・発表会に参加されたり、パソコンを治していただいたり、一緒に飲み会もしたし、私の演奏会にライブにもたくさん来ていただいたり。

年齢的には私の父と同じくらいで、親しみが湧いてプライベートなことも、たくさんお話したな。

 

彼は、数か月前からシナトラの名曲「MY WAY」にとりくんでいた・・・最初から基礎練習もしっかりと取り組み、また、ご自身で楽譜を探してくるなど、とても意欲的だ。

・・・・レッスンではSOLOを吹く上での持久力のコントロール方法、アドリブの極意を伝授。。。そこから、シナトラの歌い方、シナトラの人生、マイルスだったらこんな風に吹く、クリスだったらこう吹くとか、色々な歌い方、アドリブを吹いたり語ったり。

最近ではそんなレッスンが数か月続き、そして、最後のレッスンに彼はアカペラで演奏してくれた。

彼の音楽に対する情熱、今までのご自身の人生で経験してきた思いなどが、凝縮したその「音」「歌」は素晴らしいもので、まさに「My WAY」

もう、アドバイスすることなど何もなく、僕は黙って聞き入り、涙が止まらなかった。こういうのを、感無量というのだろうか。。。最後の音を吹ききり、真っ赤な顔をした、笑顔の彼には、もうかける言葉すらみつからず。。。ただただ、この場にいれたことに僕は感謝し涙を流した。(元々、涙もろいが最近、特に涙腺は弱くなっているな確実に)

 

「音楽はうまい下手だけではない」

ある、恩師が言っていた言葉を思い出した。
「感動をするため、そこにいる人が笑顔になるために音楽はあるのだ。」

「トランペットはあるのだ。」

良いレッスンをさせてもらった、ともに良い勉強をさせていただけたと思う。

また、来年お会いするときに彼の演奏を聞くのがたのしみだな。

音楽ってイイな、トランペットっていいな。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

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