上を向いて歩こう
昨日は強行スケジュールで宮城県に演奏に行ってきた。
夜明け頃、東北道に入ったが、道路工事の後がところどころある。
高速を降りると、道が陥没していたり、自衛隊車両、警察車両が多く緊張感が高まる。
そして、綺麗な車が津波の影響で利用不可になったものだと思うが、一箇所に山積み。
もう、これらを見ただけで私は気持ちがくじけてしまった。
会場に到着し、演奏を開始したがズット余震で揺れているような気がして、気分が悪く、あきらかにBESTを出すのには厳しい状況だった。
でも、やらなくてはならないのである。楽しんでもらうために来たのだから。ひんやりとした被災地の空気を少しだけ温かくし、無色の空気にほんの少し、色をつけるため。
最初は10人位のお客様だったが、ドンドン増え、最後は30~40人はいらしてくれたと思う。
避難所でこれだけの方が聞きにきてくださるとは凄いことだ。
諸々の曲を演奏したが、最後に「上を向いて歩こう」を演奏した。会場のお客様もみなステージにあがって頂き、子供もお年よりも、みんなで歌った。
一瞬だが会場に来るまでに感じた胸を締め付ける思いは、消えた。演奏することで逆に元気をいただけた気がする。
帰りは当然、”渋滞”だった。しかし、色々なことを考えるのに良い時間だった。
自分の心は苦しくなるが、被災された皆様が一時でも笑顔をもどせるのならば何度でも行きたい。「上を向いて歩こう」
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