元シカゴ交響楽団 主席トランペット奏者アドルフ・ハーセス先生の公開レッスンin桐朋学園86年4月15日③

マーラー作曲 交響曲第五番 第一楽章から冒頭のSOLO

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このメロディーは指揮者によって色々な要求をされるが、ハーセス先生は冒頭の三連符はゆっくりと演奏したいとのこと。

そしてハーセス先生はアバド指揮で演奏したときのスタイルとショルティ指揮のときのスタイルで演奏。

アバドは少しスタッカートを強調し、ショルティのときはスタッカートをより強調して演奏することを要求されたとのこと。

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そしてポイントは以下の内容。

・冒頭の八分三連符はPで始め、スフォルツァンドに向かって明確な方向性がみえるように。

・スフォルツァンドの白玉の二分音符と全音符は充分な長さを保って。

(上記譜例 一段目の二小節目、三小節目)

・そのあとは少し広がる感じでゆっくりと、付点四分音符は長さを充分に保って、次の四分三連符は均等ではなく、少し急き込んで、飛ぶように、しかし早すぎると音がハズレやすいので注意。

(下記譜例 二段目)

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・その次の付点四分音符も同様に充分な長さをたもって、短くならず急がないように。

(下記譜例 二段目)

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最後に仰っていたのは、スコアにも三連符は軍体調に少し早めに吹くように書いてあるため、だいたいの指揮者は三連符を早めに吹くことを要求するのでその点を注意すれば良いとのと。

次回はペトルーシュカです。

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