Q14. オーケストラでC管のトランペットを吹き始めましたが、すぐに音が出なくなってしまいます。どうすれば吹けるようになりますか?
(20歳 某音大学生)
恐らく、今まで普段B♭管を吹いていたのが、C管に替えたために体のバランスが崩れて、音が出なくなったのだと思います。
管の長い楽器から短い楽器に変えると、今まで体が覚えていた必要な息の量が変わるので、体がバランスを崩し、唇が振動しなくなることがあります。
もっと単純にいうと、脳と体のバランスが崩れただけのことです。
このような状況は、C管だけでなくD管、Es管などを吹いても同じ症状が起こりえます。
これらを克服する一つの練習方法としては、一つのメロディーをそれぞれの楽器を使い、同じ調で演奏してトレーニングします。(例えばクラーク等)
先ず、B♭管→C管→B♭管→C管といったイメージで繰り返し、息の量、バランスを体と脳に覚えこませます。
この繰り返しです。
私の経験からお伝えすると、特にC管はメーカーは勿論、同じメーカーでも、管の長さ、太さ、ベルの太さにより吹奏感が異なりますので、自分にあった1本を選ぶことが重要だと思います。
私は最初BachのHパイプを使っていましたが全く合わず、管が長めのAパイプに変えました。そしてその後、シカゴ響のハーセスと田宮先生の影響もあり、モネットを試したところ吹きやすかったのでモネットに変えました。
今現在、16年使い続けてます。
但しマウスピースはモネットは使用していません。