Q34. 練習のときにメトロノームは必要ですか?

(30代 デザイナー 女性)

はい、必要です。理由としては二点あげられます。  
[1]正確なテンポ、リズムを体得し合奏能力を身に付けるため →人と合奏する時に基本になるテンポがないと合わせる事に支障をきたします。
[2]テクニック向上のため →より速いテンポでの演奏を目指しテクニックを向上させることにより、余裕を持った音楽表現が可能となります。
また、使用方法にもポイントがありますのでご紹介致します。
多くのプレイヤーがメトロノームを使用するにあたって、「ゆっくりから、少しずつテンポを上げていく」といった使い方に偏りがちです。
しかし、その逆の使用方法もあることを覚えておくと良いでしょう。

それは、「速いテンポから少しずつテンポダウンする」使い方です。
この使用方法は特に持久力を要求される曲の練習のときに有効です。
例えば、SOLOだったらテレマンの1楽章、オケだったらマーラー3番の6楽章のコラールの部分、ワーグナーのパルジファルの冒頭、ショスタコーヴィッチの交響曲等の時に有効な練習方法となります。
勿論、吹奏楽の曲の練習にも応用出来ます。
但し、私達はデジタル音楽を作っているのではありませんので、時にはメトロノーム無しで練習する事が効果的な場合も多々あります。
臨機応変に使用していきましょう。

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