Q39. 音色を損なわず音量を増す方法、高い音を楽に出す方法を教えてください。

(30代 会社員女性/20代 男性 音楽大学学生)

問題を解決する方法は幾つかありますが、その最重要ポイントは”リラックス”することであり、今回は左腕と左手首の力を抜く事をご紹介いたします。

次の二点にご留意ください。

①左手は楽器を握りしめないで、人差し指の上に乗せ軽くそえる程度にします。
左手は楽器を握りしめないで、人差し指の上に乗せ軽くそえる程度にします。

【好ましくない例:握り締めている※親指に着目】
好ましくない例:握り締めている※親指に着目

【好ましい例:握り締めていない※親指に着目】
好ましい例:握り締めていない※親指に着目 好ましい例:握り締めていない※親指に着目

※ロータリートランペットの場合は手の平に乗せるようにします。
ロータリートランペットの場合は手の平に乗せるようにします。

但し、持ち方は数種類ありますが私はこの持ち方で演奏しています。
但し、持ち方は数種類ありますが私はこの持ち方で演奏しています。

②左腕は身体にくっつけ過ぎず、左肘は身体からある程度離し柔らかい状態にします。

【左腕が身体にくっついている状態】
左腕が身体にくっついている状態

【左腕が身体から離れている状態】
左腕が身体から離れている状態

楽器を握り締めたり、肘が体にくっついていると手首から肘、肩、そして身体全体まで硬くなり息がたくさん吸えなくなります。
結果、息が出ないので貧弱なフォルテで音色も硬く、ハイトーンも出しにくくなります。  

但し、リラックスとは全て脱力しきることではありません。
また、文章と写真だけですと誤解を生じることもありますので、実際に演奏している状態をレッスンで拝見させて頂ければと思います。

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